世界基準

 虫眼鏡のように見えたそれは、マカロニであった。
 何故そう見えたかというと、マカロニを円柱としたとき、その高さの数値がやたら低く、輪にホワイトソースの膜が張っていたからである。
「珍しいこともあるもんだなぁ」
 僕はぽつりと呟いて、手のひら大のマカロニ片をいくつかに切り分けて食べた。