「勘弁してくださいよー」

「今日のゲストは、スーパー鍋包丁のお二人でしたー」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」
「告知させてくださいよ」
「えー」
「僕らはこのために今日やってきたんですから」
「そうですよ」
「仕方ないなー、じゃ手短にね」
「はい。えーと、フィンランドの告知です」
フィンランドヘルシンキを首都とした北欧の国の一つであり、地理的にはスウェーデンやロシアに囲まれています。気候は日本と比べて冷えていますが、住んでる人の心は温かく、人口はおよそ五百万人。キシリトールで有名な国でもありまして、」
「終了ー」
「あー、まだ伝えたいことがあったのに」
キシリトール以外にも、本当にいろいろ面白いものがあるので、皆さん、一度フィンランドに行ってみてくださーい」
「駄目駄目もうダメー」
フィンランドは1917年にロシアから独立しました!」
フィンランドではユーロ通貨が使えます!」
「ダメだっての。まったく、二人とも純日本人で飛行機にも乗ったことがないくせに……」
「勘弁してくださいよー」
「それは言わない約束じゃないですか」
「はは。それじゃあ改めて、スーパー鍋包丁のお二人でしたー」
『ありがとうございましたー』