不謹慎ジョークについて

 例えば、オチに殺人や事故・自殺などで死をもってくるジョークは数多く見かけるけど、オチにリストカットというのは見たことがない。
 なぜだろう。
 今や略語もあるくらいポップな言葉・行動だというのに。
 もちろん、死ぬことと違って「終了」の感じがないからってのはわかる。けど、そういった意味合いが重要になるのはオチ担当時くらいなもので、全体を通してリストカットをなぞらえたジョークすらも見かけないのは不思議な感じがする。
 リストカット
 リストカット
 行動は暗くてつらいのかもしれない。
 けれど、語感はこんなにポップ。三文字置きにライムを刻んでる。省略形のリスカに変わるとリズムのパターンが小さくなって、可愛さが混じる。
 この時点でジョークの匂い。
 ともあれ、ある界隈でのまじめ顔の小説だとお決まりの行動らしいし、そろそろマイナス以外の使い道が出てきてもいいんじゃないかと思う。真正面から使うのはそういった行動を肯定してるみたいな感じがして、個人的に好きになれない。