無題

「自分の頭にゲームのコントローラーを触れさせてさ、思いきり、直に震動を感じたいんだ」
 夢あふれる表情で語るマーシィだが、彼の家はとても貧乏なため、ゲームのコントローラーはおろか、一家全員、頭がない。
 それを指摘すると、マーシィは照れくさそうに笑った。
 僕もつられて笑う。
 はっははははっはっはははっっは。