フォーク・ハンドラ

 どら焼きを横に2つ並べてみたら、なんだか見られているような気分になった。
 そのまん中ちょっと下にもう1つどら焼きを置いてみたら、まるで巨大な顔のようになった。
 僕は、反射的に「うわー食べられるー」と大声をあげたが、よくよく見てみるとおちょぼ口で弱そうだったので、「このやろう」と雄叫びをあげて両目玉を踏み潰してやった。
 勝利に酔いしれる僕。
 天井からは、たくさんの銀紙や花びらが落ちてきているようなかんじ。
 でも、その気分はちょっとの間しか続かなかった 。
 なんと、一部始終を妻が見ていたのだ!
 そして、どら焼きを買ってきた妻は、明らかに激怒している!!!
 僕は、反射的に「違うんだ」と大声をあげたが、よくよく見てみるとおちょぼ口で弱そうだったので、「このやろう」と雄叫びをあげて両目玉にドロップキック。