2007-11-18 DD その他 だーれだ。 そう言われて僕は、気分明るく「んー、その声はアサミちゃん!」と応えながら背後に向き直った。 でも今の正面には誰もおらず、見慣れた無感動な景色。離れた街灯の下では、見知らぬ女性が見知らぬ男性に背後から手の目隠しをしていた。 僕は「あー、何かが足りないと思ってたら、そういうことか」「そっちのパターンか」って呟きながら駅に入っていった。 (つづく)