2007-11-04 セリメケ その他 銀黒い蝶がひらひらと舞っている。 蝶は、鈍柔らかに光を反射させる燐粉を散らしながら、自らの姿を散らしていく。 燐粉の落ちた先では、銀黒い色のもやが生まれ。 蝶になっていく。 上空に浮かぶ銀黒い蝶には、いくつもの穴が空いて空いた。 欠々欠々々けて、蝶ではなくなる。 もやになり。 消える。 ル。 新たな生命、銀黒い蝶は、見覚えのあるルートをひらひらと上上していき。 震動く羽からは、もう、銀黒い粉が散っている。