題名の語感だけ気に入っている

 全8回構成のTVドラマ。土9。題名は「ティーンエイジ・ハゲ・バケーション」。
 内容は、異性に好かれない若ハゲ高校生数人が、夏休みを使って試行錯誤に頑張っていくっていう青春物語。設定は多少奇抜だが、ハゲは異性に好かれないという一点のみにしか設定は活用されていない。主要な登場人物のほとんどがハゲだということ以外に目新しさが一切無く、全体的にどこかで見覚えがあるような展開と演出だけで構成されている。
 ハゲ頼りの作品。
 売りは、ずっと画面にハゲが出てるってことだけ。有名な役者は一人も出てこない。ジャニーズ所属のタレントも同じく出てこない。脚本家はコネ採用された新人。鬼監督も新人。
 登場人物の少年らは、このドラマのために特殊な薬を用いて頭髪を何万本と死なせている。この事実が公表されたのは、ドラマが放送される半年前。中途半端な時間経過と、スタッフ製作のブログが唯一の情報元だったため、放送開始時には誰もがその事実を知らない状態。
 人気は出ない。そのくせ、ハゲを馬鹿にするなと人権団体に怒られる。
 結果、内容を縮小して3回で打ち切り。
 鬼監督の目には、涙が。