キャラ系

 名前は一昨日光(いっさくじつひかる)。かなり昔に得たちょっとした栄光に執着して生きている探偵。弱々しくダメな人間だが、記憶に執着したおかげで難事件を解決したりする。
 彼は探偵業での成功を栄光としてとらえない。今の職業は親から無理やりに継がされたため、強い不満があるのだ。ただ不満に思っていても、心の弱さから親に反抗したことはない。本当はパイロットになりたかった。今でもなりたいと思っているし、ちょっとした苦労でなれると思っている。高校中退28歳。
 ともあれ、事件の解決がどれだけ社会に大きな影響を与えようと、彼にとって、小学2年生の運動会でのかけっこにおいて僅差で2位になったことの方が栄光である。
「あの俊足の西山を追い詰めた」「右足から踏み出していれば確実に勝っていた」「陸上の道に進んでいればオリンピックで金メダルを取り、探偵業も継がなくてよかったかもしれない」とは、現在の彼の弁。28歳。