ゲーム系

 主人公は意識を含めて様々な身体機能を失ってしまった人間。冒険する世界は夢の中。
 シリーズごとのラストボスを倒したとき、主人公の身体機能がひとつ回復する。シリーズ第何作目かで主人公の身体機能は全て回復し、意識も蘇る。そしてそこから、現実のストーリーが始まる。
 そんな基本設定のRPG。現実への復帰後もゲームはRPGとして続く。
 この展開は説明書の時点でアナウンス済。
 夢の中での冒険が楽しければ楽しいほど、夢の中の世界が面白ければ面白いほど、プレイヤーは現実世界の始まりにどこか不安を覚える。世界が完全に変わることで突然つまらなくなるんじゃないかと、ビクビクする。変な新パラメータとか増えてゲームが無茶苦茶にならないだろうか、ストーリー面において、無理に夢と現実をくっつけようとしてグダグダにならないだろうか、とか。
 一度、シリーズの第三作目ほどで多くの新機能を付けながらも大きくハズしておけば、もっとビクビクできるかもしれない。そんなビクビク感に面白さを見出すゲーム。コア過ぎるか。