20090111

地元の祭りに行って、大阪名物「はしやき」というここ二十数年見聞き覚えのないものを食べた。
うすい生地が箸に巻きついていて、それにソースとかつお節をかけて出来上がりというもの。生地は鉄板の上で焼いてから箸に巻きつけられるので、名前がどうも腑に落ちない。
食べてみると甘口のソースにもちっとした生地がいい感じに絡む。生地に混ざったコーンが微妙に鼻をくすぐり舌先に変化を与えてくれて楽しい。おかず系の和風クレープという感じで、2009年になってからの外食の中では一番美味しかった。
ただ惜しむらくは、中央の箸がとても邪魔だったということ。これが邪魔にならないと巻きついた生地の層を体感しづらいのかもしれないが、やっぱり邪魔なものは邪魔。
つくづく、箸の存在が腑に落ちない食べものだと思う。


神社には巫女の姿をした女性が何人もいて、大半は神社が経営している出店の受け付けをしている。ただ例外として、二人の巫女は敷地内の中途半端な位置で突っ立っていた。
彼女らは鈴の連なった変な棒を片手に持ち、どうやら正面の店で売っている飾りのついた変な棒を持っていけばお払いのような動作をするという仕事をしているらしかった。
巫女の一人は、ほかの人の移動の邪魔になりそうな自分の立ち位置を気にしながら、邪魔にならないように細かく動いている。慣れていないのか、あからさまな困り顔をしながら、動いたせいでたまに人にぶつかったりしては謝っていた。
別の巫女は、鈴の手ともう片方の手を左右対称に開いて、営業スマイルを完璧なまでに固定したまま体全体を停止させている。言葉どおりの「固定」「停止」だ。みじんも動いていない。まばたきすらも見覚えがない。
両極端な彼女たち。
後者の巫女は前者に比べて何かをやりきっている感じがしたのだが、そのやりきった彼女の元に飾りのついた変な棒を持っていく参拝客はほんの一人も見当たらなかった。


出店のクジで当たる景品になぜかやたらエアガンが多かった。クジ店は十店舗以上出てたけど、そのうちの半分はエアガンだったと思う。大げさじゃなくて本当に。
近所のそういう店が潰れたんだろうか。
それも気になるが、店のおっちゃんが元気に子供の気を引こうとしてることも気になった。エアガンって年齢制限なかったっけ……。まぁ、祭りだからいいんだろうか。