[] んー

 二次元ローテクな満月を一部切り抜いて目玉をつけただけのキャラクター、パク夫を主人公としたクソゲーを作り、ウェブサイト上で公開。批判を暴言で返し、デザインのオリジナル性を主張し続けていれば、いつの間にか製作者自身がパク夫と呼ばれている始末。
*だが、彼は時間を自在に飛び越える能力を持っていた*
 1970年代に転移して、本家パックマンの製作者を殺害して現代へと舞い戻る。しかし、それでもパク夫の呼び名は変わっていなかった。本来の本家パックマンとまったく同じデザインの本家パックマンが別の製作者から生まれ、同じようにヒットしていたのだ。
 彼はふたたび時間を飛び越え、別の時代に新たに現れた本家パックマンの製作者を殺害し、殺害し、殺害し続けた。
 これで全員のはずだ。
 いくつもの仕事を終えて帰ってきた彼。意気揚揚と自サイトの掲示板を立ち上げると、*批判は消え、何もかもが消えていた**