15:36、コンビニにて

 コンビニに立ち寄って、紙パック飲料のあるコーナーへと向かう。着く寸前、身長が自分よりも10cmほど高いビジネススーツ姿の女性が背中をこちらに向けて立ちはだかった。
 彼女は、購入予定の飲料の前でだらだらと何かを選んでいる。彼女が移動するまで僕は待たなくてはならない。身長の高い女性というカテゴリは、なんか格好良いというイメージがあってなんか好きなのだが、その人のだらだら加減はなんか嫌いだ。微妙にいらいらしてくる。ほかに買いたい商品もないのに、2分ほど近場で待たされてしまう。レジ待ちよりも苦痛だ。
 結果、待ちに待たされてお茶とハッピーターンを購入することとなった。ハッピーターンは久々に買って衝撃を受けたのだけど、なんと個々のおかきの包装にミニ情報がプリントされるようになっていた。このミニ情報がとても投げやりかつ妙味溢れる馬鹿らしさがあって面白い。うさんくさい知識本が好きな人には、なかなか胸を張ってお勧めできる代物ではないだろうか。
 こんなに素晴らしい商品を発見させてくれるだなんてあのお姉さんは〜、と一瞬誉めの言葉を浮かべた。けど彼女は関係ない。実際、そんなことを考えてもいなかった。