一部わかるような、全然わからないような一行小説

 まさか小学校4年生の頃から20年来連れ添った友人のクニアキがこのような恐ろしい事件をするとは思っていなかったし、まさか僕の恋人であるミチコまでがそれに関わっていたとは思っていなかったので、僕はすごく驚いて、驚いて、でも長い人生そんなこともあるよなって納得して寝ようとしたらぎゃあああああああ、ってこともなく普通に寝たんだけど、まさかあんなことがあった直後で死体もまばらに転がってる中で眠れるはずもなく、でもなんか慣れてきたしぎゃあああああああ、普通に寝たんだけど、まさかあんな事件がぎゃあああああああ、クニアキとミチコ、おまえら罪を悔いて首を吊って自殺したはずじゃなかったのか! …ってこともなく寝たんだけどぎゃあああああああ、ぎゃあああああああ、ぎゃあああああああ、寝たんだけど、あれそのネックレスは…!? 寝た。