ワンダと巨像・感想

 上記の通り、もう売りましたけどワンダと巨像は本当に面白いです。
 アクションゲームとしてのゲーム性も高く、その熱中をさらに強めてくれる様々な表現が素晴らしすぎる。
 単純にCGや音響の技術とかそういうのじゃなく、それを扱うセンスが本当に素晴らしい。


 岩が岩、水が水、木が木、馬が馬、毛が毛、ワンダが自分。
 解かりにくいかもしれませんが、そんな感触です。
 飽き性な自分ですが、最後までどっぷりとワンダと巨像の世界へと入らせていただきました。


 ストーリーもシンプルでいい感じ。
 おとぎ話のように、最初から明確な目的意識があり、きちんとした物語の締めがありながらも観てる側に想像のスキマを残してくれてるというか。
 余計な媚びが見えないのもいいです。


 で、2度言いになるんですが、このゲームの音響は本当に素晴らしい。
 数多くあるゲーム、音楽や個々の効果音だけが良いのはたくさんあるんですが、それを「音響」という場の表現にまで質を高めているのは非常に少ないと思うんですね。
 それがワンダと巨像、ホント凄い。
 効果音の全てに具体的な意味があって、音楽の全てに具体的な意味があって、全てのプレイヤーにその具体的な意味はもちろん、場の空気が伝わるように作られてるというか。
 音だけでも、瞬間瞬間でその世界の状況がわかるんです。


 そんな質の高さが音響だけじゃなく、CGやカメラの動き・地形の空間設定等、個々で実現されてるんだから驚き。
 ぶつかり合わず、素晴らしい世界を組み立ててくれています。


 ワンダの巨像。
 画面がやたら動くため酔う人は酔うのが少々の難点ではありますが、かなりの名作ではないかと。
 たぶん待っててもソフトの値段は下がらないです。


 いや、絶対に。